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人間だれでも失敗することはあって、けれど、その失敗から学ぶことができたら、失敗も財産になる....常々そう思っています。

だから、何もしないで後悔するよりも、失敗して後悔する方がよほど良い。

けれど、人生には、自分ではコントロール不能なことが起きます。

自分にはどうしようもできなかった、そう分かっていても、一生後悔し続けなくてはいけないこともあるんですね。

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ニューヨークタイムズのベストセラーにもなっている、The New Yorkerのライター・Ariel Levy(アリエル・レビー)の自叙伝『The Rules Do Not Apply』は、どうしようもできない後悔を抱える女性の人生に引き込まれる一冊でした。

Ariel (アリエル)は30歳を迎える前に、10歳年上の女性Lou(ルー)と恋に落ち、結婚します。二人が出会った時、Louは結婚してカリフォルニアに住んでいたのですが、離婚して家を売り、ニューヨークに移り、財産を注ぎ込んでビジネスを始めます。

順調に見えた二人の暮らしですが、アリエルが昔のガールフレンドと浮気をしたり、ルーがビジネスのプレッシャーからアルコール中毒になったり....色々と問題があった後、アリエルは、38 歳の時、友人から精子の提供を受けて妊娠。

そして、妊娠5ヶ月の時、取材のためにモンゴルに行きます。

医師は問題ないと言いますが、周囲は当然大反対。それでも彼女が旅立ったのは、『大きなお腹で未開の地に旅立つ自分像』が好きだったから。

そして、モンゴルのホテルで、夜、まだとても小さい、それでも完璧に人間の形をした、息子を一人で産むのです。

妊娠19週目での出来事。生まれた瞬間、その子は手足を動かしたと言いますが、すぐに息を引き取ってしまいます。

早産の原因は、彼女の胎盤が胎児を支えきれなかったため。

コカイン中毒者や高血圧の患者によく見られる症状で、加齢で起こることもあるそうです。

「長期間のフライトや気圧の影響ではない」何人もの医師からそう言わても、彼女は、自分を責め続けます。

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モンゴルに旅立つ前、彼女は全てを持っていました。

パートナー、生まれてくる子供、精子と金銭的なサポートを提供してくれる予定の裕福な友人....

しかし、子供を失って、ニューヨークに戻ると、  お酒を止めたはずのルーが、毎日朝から飲み続け、まともに会議に出られないほどの状態であったことが発覚し、やがて二人は離婚。ルーのリハビリのために、家もビジネスも手放します。

こうして、モンゴルから戻ったアリエルは、お腹の中の子供も、パートナーも、自宅も、金銭的なサポートも全て失ったのです。

本の中には書かれていませんでしたが、アリエルは、42歳までの4年間、何十回にも及び体外受精をしたそうですが、結局子供を授かることはありませんでした。

私の知人の一人も、40歳から不妊治療を初めて、42歳の時に妊娠したものの、4ヶ月に入る前に流産し、その後、再び授かることはできませんでした。

彼女は、妊娠中、バケーション先のホテルでマッサージを受けたそうなのですが、「マッサージを受けるべきでなかった」と周囲から言われ、そのことをずっと後悔しています。

事故や病気で身内や愛する人を失った場合も、「あの時、こうしていれば....」と後悔し続けるのでしょう。

だから、後悔のない人生を送るためにはこうするべき、という法則は存在しません。

それでも、できることがあるとしたら、今、自分にとって最も大切な人、大切なことは何なのか?という優先順位をはっきりさせること。

そして、守るものや成し遂げることを決めて最善を尽くすということなのだと思います。



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