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Instagram/ @daiwashobo
今日はご質問にお答えします。

私は東京在住の今年28歳になる女です

大きな失恋をした後、恋愛の文字まで自分の中から失くなってしまい、面倒がないからとある男性と四年間不倫関係を続けていました。仕事も心からやりたいとは言えない仕事をなんとなく続けて、ここまできました。

勿論良い出会いなどなく、フラフラとせっかくの大事な20代を無駄にしてしまったんだと、20代も後半に入り本気で人生を考えた今、痛感しています

もうそう若くはないのに自分には何もないという事に気付いたんです。

そして、その男性との関係も好きじゃない仕事もすっぱりやめてきました。

これを機に心から自分のやりたい事、ワクワクする事をやってみようと思い、学生の頃からずっと夢だったアメリカ、ニューヨーク州に留学し、専門性を身につける為に大学に入ろうと思って、勉強とバイト生活を始めたところです。

ただ、両親や周りの友人たちから「結婚する気はないの?子供はいらないの?本当は仕事したくないから大学だの留学だの、逃げてるんじゃないのか?」

とのような意見が飛んできます。

確かに、私は家庭環境があまり良くなく、進学出来なかった事がずっとコンプレックスでした。今更ちゃんと勉強してみたいという欲が湧いてきたという事と、一度の人生だから悔いのないように生きてみたいんだと言うと、大金叩いてまで行く理由にしては薄い、現実的じゃない、と言われました。 

正にその通りで私の考えは甘いと思います。人生を変えたいだけで、私にはコレだというものがないですし、莫大な費用もかかります。

私の身を案じてこその声だとも分かっています

今が20代前半ならまだしも20代後半の今から、留学、就職、結婚・出産は、やはり遠い夢なのでしょうか?

欲張りなのでしょうか

私は一体どうしたらいいんでしょうか。

里美さんならどうするか、是非お聞きしたいです。

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20代後半から人生を変えるのは手遅れなのか?という問いに対する最初の答えは、20代後半で、ご自身をしっかりとみつめて、今後のことをこれだけ真剣に考えていらっしゃるのは、素晴らしいし、全く遅くない、ということです。

4年続いた不倫関係を清算し、新しい目標に進まれているとのこと、これが出来ない人の方が多いのですから、それだけですごいことだと思いますよ。

その上で、アドバイスさせて頂くとしたら、今後手にしたいもの、達成したいことに関して、優先順位をよりはっきりさせた方が良いと思います。

留学と就職に関して、好きなことを最高の条件で学ぶことが優先なのか、それとも、今できる範囲で学び有利な条件で就職しキャリアを築くことが優先なのか?

結婚と出産に関して、いくつになっても刺激やときめきのある恋愛をしたいのか、人生を共にするパートナーをみつけて安定した関係を築きたいのか?

といったことです。

具体的なお話をすると、留学に関しては、何をされたいのか、現在の英語力や学費として溜められている額が分からないので、明確なアドバイスはできませんが、よほどこの分野で大学院を出て研究を続けたい、他のことはどうでも良い!といったことでないのでれば、今20代後半で日本でのバイトと勉強の準備に何年も時間をかけすぎるよりも、例えば、1年でも2年でも準備期間を決めて、そこで準備できた範囲で、ニューヨークでの滞在期間や勉強の仕方を決められるのはいかがでしょうか?

例えば、4年制の大学は無理でも、2年制のAssociate degree、もしくは、1年の専門学校、半年から10ヶ月語学学校に通いながら大学で興味のある分野の授業を取ってみるのでも良いと思います。

20代後半どころか、30代・40代で留学される方も多いですし、人生を変えたい・後悔したくないというのも立派な理由です。何歳になっても挑戦することに遅すぎるということはありません。

留学に関して一つ感じるのは、なんでも長く滞在すれば良い、という訳ではないということです。

先ほども申し上げたように、よほど明確に夢と覚悟が決まっている場合は別ですが、そうでない場合、無理のない範囲で期間を決めて、滞在中もお金をギリギリまで切り詰めて消耗するよりも、短期間でも、余裕を持って一日一日を楽しめるプランを検討されてはいかがでしょうか。

勉強はもちろんですが、本物のアートに触れたり、友人たちと栄養のある美味しいものを食べに行ったり、映画やプレイを観たり...といった感性に触れることを経験するのも大切ですし、そこで、チャージしたエネルギーや新しい視点などは、きっと今後のキャリアにも私生活にも役に立つと思います。

勉強は年齢に関わらず、いつでも出来ますし、大人になってから本気で学ぶのは面白いですよね。

ですので、今、学びに全てのエネルギーを費やされなくても、生涯を通じて、好きなこと・興味があることを学び続けるという視点にスイッチされるのも良いと思います。

子育てがひと段落した後大学に入りなおす...という方法もありますし、勉強は最も年齢を問わずに続けられることの一つです。

『全てを手に入れるのは無理なのか?』

というご質問に関しては、無理でないと思いますが、一度には難しいかもしれません。ですので、長期の視点で見ることも大切です。

パートナー探しに関しても、恋愛の相手は何歳になっても見つかると思いますが、残念ながら出産は時間が限られていますので、もし結婚をして出産をすることの優先順位が高いのであれば、今からそこに向けて行動されるのも大切だと思います。

どんな相手と人生を共にしたいのか?を思い描いて、その相手と出会うために、時間と意識をさいている人の方が結婚に結びつきやすいのは、周囲を見ていてはっきりしています。相談所を利用する、周囲に紹介してもらう、理想とする相手が利用しそうなサークルやジムを利用する、スクールに通う...などなど、できるだけ多くの人と接点を持つと、自分に合った相手を見つけやすいと思います。

逆に、30代以降で、「良い人がいたら、素敵な恋愛を経て結婚できれば良いな...」といった曖昧な意識だと独身のままのケースが多いのも事実です。

それはそれで良いと思いますし、独身で仕事と自分の時間を楽しむのも素敵な人生だと思いますが、自分は何を望んでいるのか?それをはっきりさせて、自分が思い描く方向に一歩一歩進んでいくことが、自分を満たす最も有効な方法です。

自分で決意せず、時間によって選択肢が奪われていくように感じるのは苦しいと思いますので、まずは優先順位をはっきりさせて、そこに向かって一歩一歩向かっていって下さいね。応援しています。

★著書『自分を知るプラクティス』Kindle版も発売になりました🙏
周りの友人たちが結婚したり出産したり、仕事でそれなりの役職に就いて責任持って過ごしているのを見ると、嬉しい反面、ものすごく自分が惨めに思えて、SNSも見れません

そんな中どうにか人生立て直したいと、本にしがみつくような思いで救いを求めていた時、里美さんの本に出会いました

ニューヨークに存在する数々の女性にまつわる話は面白いし、終盤のプラクティスは自分にとって忘れていた色んな気づきを与えてくれました。

女性の数だけ、色んな生き方があるのだという事も。




自分を知るプラクティス
白石里美
大和書房
2017-11-17


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自分を知るプラクティス
白石里美
大和書房
2017-11-17


お酒を飲み煙草を吸って不平ばかり言っていた20代を東京で過ごした後、ニューヨークに移り住み、自分探しに迷走をしながら、誰もが振り返る美貌を持つのに男運が全くないイタリア人美女、華やかな生活の陰で毎日不幸を嘆く弁護士、失恋してからずっと摂食障害に苦しむテレビ局勤務のヨギーニなど、様々な人と出会いました。

そんなニューヨーカーとの触れ合いや、数え切れない失敗を通して自分を見つめ直し、ようやく自分を受け入れて、自分の人生を生きる覚悟をした時に分かった「誰とも交換したくない人生」を手に入れる方法。

第一部は東京とニューヨークでの赤裸々な話、第ニ部のは自分を知って自分の人生を生きるための30のプラクティスと、一冊でニ度楽しめる本になっています。

印税の20%は、世界で教育を受けることができず貧しいまま生活せざるをえない環境に身を置く子供達に本を届ける活動をしているNPOであるRoom to Readに寄付させて頂きます。