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カテゴリ:Culture > シリコンバレー/スタートアップ

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日本でもUber Eatsによるフードデリバリーもすっかり定着しましたよね。

アメリカではここ数年デリバリー激戦状態が続き、Uber Eats以外にもSeamless, Postmate, Grubhub, Doordashといったデリバリーサービスがシノギを削り、各レストランもますますデリバリーに力を入れています。

そうなってくると、各レストランを悩ますのが、店内の顧客の対応に加えて、急増するデリバリーオーダーへの対応です。

以前もご紹介しましたが、大手サラダチェーン店のSweetgreenでは、ピックアップ&デリバリー専用の棚を設け、ランチ時には大量のサラダが並んでいますが、このようにデリバリー専用の棚を設けるレストランは珍しくなくなりました。

過去記事: Sweetgreenにみるフードデリバリーの未来

この流れからデリバリー専門のスペースを確保するレストランも増えてきています。

アメリカで爆発的に拡大するゴーストキッチン

『ゴーストキッチン』『バーチャルレストラン』など呼ばれるこのスペースは、デリバリー専用に作られたシェアキッチンです。

Uberのファウンダーで、2017年に同社をCEOを退いたトラビス・カラニック(Travis Kalanick)が立ち上げたCloudKitchens、同じくカリフォルニアをベースにし、今後数年で全米にゴーストキッチンを開く計画をしているKithen Unitedなどスタートアップが次々と登場しています。

過去記事: Uberファウンダーによる新フードデリバリービジネス

これらのカリフォルニアベースのスタートアップに加えて、ニューヨークにも今年ゴーストキッチンJuulがオープンし注目を集めました。

これらのゴーストキッチンと、過去に存在したシェアキッチンとの違いは、ゴーストキッチンがデリバリー専門であると同時に、ターゲットを既に数店舗を持つ人気店でデリバリー需要の多いレストランのみに絞っていることです。

私も日本のクライアントさんのためにKitchen UnitedとJuulにコンタクトしたことがあるのですが、どちらもアメリカで最低2,3店舗持ち、既にデリバリーの需要が高い店のみを入居させるそう。

これまで存在したシェアキッチンはスタートアップが入居することが多かったのですが、ビジネスが続かず突然キッチンがクローズすることもありました。

過去記事: NYのフードビジネス・突然の破綻の裏側

一方で、LAのCloudKitchensは前述のSweetgreanのデリバリー専用スペースとして使用されていますし、同じくサラダチェーン店であるJust SaladもフードデリバリースタートアップのGrubhubとパートナーシップを組みデリバリー専門のバーチャルキッチンをオープンすることを発表しました。

レストランにとって、デリバリー専門のバーチャルレストランを設けるメリットとして、店舗ほど立地にこだわる必要がないこと、客席スペースを設ける必要がないことに加えて、営業時間もデリバリーの需要が高い時間のみにするなど柔軟に対応できます。

さらにデリバリースタートアップとパートナーシップを組む大きなメリットとして、デリバリースタートアップが持つ情報です。

例えばカリフォルニアのあるピザ店では、UberEatsのデータから同エリアで深夜のハンバーガーとアイスクリームの需要が高いことが分かり、それをメニューに加えたところ打ち上げが大幅に伸びたそう

さらにこれまで夜9時までの営業だったものを、深夜の需要が高いというデータから深夜2時まで営業しているそうですが、毎晩大忙しとのこと。

前述のKithen Unitedは今後数年で400のゴーストキッチンのオープンを計画していると言われますし、Cloud Kithensもサウジアラビアのファンドから400ミリオンの出資を受けたことが伝えられており、2020年以降爆発的に拡大していくことが予想されます。

photo@sweetgreen

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自分を知るプラクティス
白石里美
大和書房
2017-11-17


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Photo/Wired

シリコンバレーといえば、ファスティング、ブレットプルーフコーヒー、HIITなど、体と脳の生産性を高める『バイオハッキング』と呼ばれるカルチャーの発祥地。

そのシリコンバレーのウェルネスカルチャーのグル的存在なのが、TwitterとクレジットカードペイメントのプラットフォームであるSquareのファウンダーであるジャック・ドーシーです。

先日のニューヨークタイムズでは、シリコンバレーのグウィネス・パルトロウと称して、彼のストイックなウェルネスルーティンと、その影響力が紹介されていました。

ジャック・ドーシーのウェルネスハビット12


・1日2回のメディテーション
朝晩それぞれ1時間ずつの瞑想を20年間続けているそう(!!)。特に彼が愛好するヴィパサナのサンフランシスコの瞑想センターには600人以上がウェイティングリストに名を連ねているとのこと。

・オフィスまで歩く
雨の日も風の日も、5マイル(7.5キロ)を1時間15分かけて歩くそう。

・7分間のHIIT
オフィスまで歩かない日は、7分間のHIITをする。

・サウナと水風呂
3年前から自宅でサウナに15分入ったあと、水風呂に3分入る...リピート...を習慣にしている。

・自宅のスタンディングデスクの近くに近赤外線電球を置いて仕事をする
週に2回は自宅のスタンディングデスクで仕事をするそう。

・朝起きてすぐに水風呂に入る
暖かいベットから出てすぐに水風呂に入ることで、なんでもできるという自信がつくとのこと。

・サプリメントをとる
こちらは意外とコンサバティブで、摂取しているのはマルチビタミンと大量のビタミンC。

・1日1食
食べるのは夕食のみ。魚、チキン、肉とサラダなどの野菜。ベリーやダークチョコレートがデザート。赤ワインを飲むこともある。朝と昼食べないことで集中力が高まる。

・週末断食
金曜日の夜から日曜日の夜まで水しか飲まないという断食を数回行ったことがあるとのこと。

・睡眠を記録する
Oura ringという装置をつけて睡眠の記録をとって、REM睡眠の最適化をはかっているそう。

・日記をつける
i-Phoneのノートに毎日日記を書く
www.cnbc.com

まるで仙人のような生活ですよね。

確か年々深いシワが刻まれた顔のラインはシャープになり、体はますます細く、心身ともに無駄のない浮世離れした印象です。

ここまでいくと極端すぎて真似できそうにありませんが、私も爪の垢でも飲ませて頂いて、瞑想、ウォーキング、ジャーナリングあたりを10分からでも続けたいです。

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アメリカでは、年々エコに対する人々の関心が高まっており、スターバックスではプラスティックストローの使用を廃止するなど、企業をあげてエコに取り組むのは必要不可欠になっています。

過去記事:アメリカでエコの最先端を走るサラダ店Sweetgreen

過去記事:今後の食ビジネスに欠かせないの◯◯の姿勢

エコフレンドリーなハーゲンダッツのデリバリーLoop

そんな中、今年2019年の春にローンチが予定されているLoopは、食料品や日用品を再利用可能な容器に詰め替えてデリバリーするサービスです。

ハーゲンダッツのデイリーフリーアイスクリームから、タイドやセブンスジェネレーションの洗剤まで、ガラスやスティールの容器に詰められた商品が自宅にデリバリーされ、使用後は空の容器をピックアップしてくれます。

ガラス瓶に入った牛乳のデリバリーのモダンバージョンで、フランスとアメリカの一部エリアでサービスが開始になります。

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パートナー企業はネッスルから、ペプシ、コカ・コーラまでそうそうたる名が連なっています。

大手食品会社のエコ事情

例えば、ネッスルでは、2025年までに全ての商品のパッケージを再生可能、もしくは再利用可能なものにするという目標を掲げており、Loopとのパートナーシップは、そのための重要なステップです。

各社がこれほど躍起になるのは、大手食品会社、なかでも ネッスル、ペプシ、コカ・コーラ社らが世界の環境汚染の大きな要因になっていると言われている背景があります。

今後の食ビジネスに欠かせないの◯◯の姿勢 でもご紹介していますが、今ビジネスにおいて、エコやサステナビリティは最も重要なイメージの一つです。

Loopのローンチにより、今後エコが消費者とビジネス両者においてどのように加速していくのか、気になるところです。


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Photo/ Vanity Fair

エリザベス・ホームズが、セラノス社(Theranos)の成功により、史上最年少のセルフメイドビリオネアとしてForbsに取り上げられたのが2014年。

19歳でスタンフォード大を中退し、指先から摂取したごく少量の血液から200種類以上の検査を、既存の検査機関よりも早く安価で、かつより正確に行うことのできる医療テクノロジーを発明した才女として、数々のメディアに取り上げられていました。

私も当時、彼女のことを日本のウェブメディアに執筆させてもらったのでよく覚えています。

セラノスとエリザベス・ホームズの繁栄と衰退

そんなエリザベス・ホームズとセラノス社の大スキャンダルがWSJにスクープされたのが2015年。

同社のテクノロジーには大きな欠陥があり、まともに検査できる状態からはほど遠く、同社が行う大部分の血液検査は他社の既存機器を用いて行われている。自社のテクノロジーで行われていた極わずかの検査も、エラーを無視し、信ぴょう性の低い結果と知りながら患者に通知するといった事実上の詐欺を行っている。

という内容が元従業員らの証言らと共に詳細に記された記事は世界中を震撼させました。

私もこの記事を読んだ時のことはよく覚えていて、その頃彼女がありとあらゆる媒体に登場し、時世代のスティーブ・ジョブスともてはやされていただけに、衝撃が大きかったです。

セラノスのスキャンダルの裏側を描いたBad Blood


そんなスクープ記事を書いたWSJの記者ジョン・カレイロウが今年の5月に出版した『Bad Blood』を読んだのですが、これが思いの外おもしろくて2日間で読んで(というよりオーディオブックで聴いて)しまいました。

Bad Blood
John Carreyrou
Macmillan Digital Audio
2018-05-31




元国務長官のジョージ・シュルツ、元国務長官のヘンリー・キッシンジャー、元国防長官のウィリアム・J・ペリーといった重鎮を顧問におき、クリントン元大統領夫妻やオバマ政権とも関係が深かったエリザベスとセラノスには、シリコン・バレーの著名なベンチャー・キャピタリストから、ウォルマートの創業者一族、さらにはメディア王のルパート・マードックまでが投資していました。

これだけのメンバーが集まりながら、彼らの多くは、エリザベスと、自ら開発したテクノロジーで『世界を変える』という彼女の信念に惚れ込み、10年にも渡り、支援し続けたというのも不思議でしたが、本の中で興味深いラインがありました。

彼らの中にも、エリザベスの執拗なまでの秘密主義や、そのテクノロジーを裏付けるデータの不足、一貫性のなさ、度重なる遅延などから、疑問を持つ人も少なくなかったそうですが、それを無理やり打ち消して目をつぶり続けた理由...

それはFOMOだと言います。

Fear of missing out - この賭けからおりて、もしもセラノスのテクノロジーが本物だったら..
本物であれば、数年後にはFacebookのように、いや、それ以上の存在になるのは間違いないのに、自分だけが取り残されるわけにいかない、そうなったら一生後悔する...という気持ちから、疑いや不安を無視して待ち続けたということ。

その一方で、利権の絡まない従業員や外部のコンサルティング会社などは、同社のテクノロジーが本物でないと言い続けていましたが、役員らやセラノスと契約を交わしていた米大手薬局チェーンのウォルグリーンの幹部らは聞き耳を持ちませんでした。

強い邪念があるとき、感覚が鈍り、正確な判定を下せなくなるということを改めて痛感します。

もう一つ分からないのが、なぜこれほど若く野心家のエリザベスが『サニー』と呼ばれる20歳以上も年上のサニー・バルワニと私生活でもビジネスでもパートナー関係を続け、影響を受け続けたのかという点。

ロータスとマイクロソフトで働き、自らもスターチアップを売却して成功していたというこのサニーは、元従業員らも皆口を揃えて、威圧的で無知で無慈悲な人物だと言っていましたが、写真を見てもただのおじさんで全く魅力がわかりません。

同書によると、サニーがセラノスに加わる前から、エリザベスは世間を欺き、従業員らをコントロールし、その技術や姿勢に疑問を持つ社員を恐喝していたということで、彼の影響で動いていたわけではないようですが、彼女はまだ若く未熟で経験も乏しいだけに、影響力を持つ相手次第で大きく変わっていたはず。

Facebookのマーク・ザッカーバーグのようにコンピューターサイエンスやコーディングならまだしも、 生化学や医療の新技術の達成は何年・何十年もの研究なしではなし得ない...というのは素人でも分かりそうなことですが、彼女の何倍もの年齢で輝かしい功績と経験を持つ周囲の面子を信じ込ませていた彼女のカリスマ性とパフォーマンスはすごいと思いますが...

あれだけ平気で人と世間を欺けるのはソシオパスだからに違いない...という声も聞かれますが、その真意はおいておいて、もう印象的だったラインをご紹介しますね。

アメリカではFake it till you make it という格言があり、実際、スタートアップの成功のエピソードを聞いていても、形になる前からなっているように振舞っているうちに、現実が追いついてきた...といった例は珍しくありません。

エリザベスも、信念と理想が最初にあり、現実が全く伴わないままに、その完成と成功を思い描き前進し続ければ、必ず現実になる...という思いで10年間嘘に嘘を重ねていました。

セラノスの場合は医療技術という人の命を左右するサービスなわけですから、Fake it till you make itでは済まされないのは言うまでもありませんが、シリコンバレーを中心として、アメリカではアグレシッブな姿勢を美徳とするカルチャーが背景にあることは否定できません。

結果を出すためにはどんなことでもする...という強い信念を持つことは大事なことは言うまでもありませんが、それがなんのためなのか?誰の役に立つのか?という基本を忘ると単なる競争やエゴになってしまうんですね。

2018年に入って、エリザベスには今後10年は上場企業のディレクターや役員になることを禁じる命令が下りましたが、また新しい事業に向けて資金集めを始めたという報道も聞かれます。

まだ30代半ばの彼女、これからどのような人生を歩んでいくのか気になるところです。


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今アメリカで大きな社会問題になっているのが未成年による電子タバコの使用です。

シリコンバレー発の電子タバコJuulは、現在電子タバコ市場の70%を占めていますが、電子タバコ版i-Phoneと呼ばれるシンプルでコンパクトなデザインと、マンゴやクリームといったフレーバーがうけて、今や未成年の使用者は360万人(3.6ミリオン)と言われています。

未成年のニコチン中毒を加速するシリコンバレー発の電子タバコJuul

Juulのスターターキットの価格は約50ドルで、カートリッジは4つで16ドル。現在アメリカのタバコ一箱の価格は17ドル前後ですので、タバコからJuulに変えると経済的な負担も減ります。

このJuulは、たばこに含まれる発がん性物質を摂取することなくニコチンを摂取するための、たばこの代替品として開発されたものですが、ニコチンパッチやガムと比べて、気化されたJuulのニコチンは体への吸収率が高く、中毒性が強いと言われています。

特に脳が発達途中にある未成年者に対する害が大きく、高校生や中学生にまで中毒者が急増しています。

このことから、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、Juulが未成年をターゲットにInstagramやFBでマーケティングを行っていた疑いがあるとして調査を開始しました。

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www.juul.com

これを受けてJuulは先日、特に未成年に人気のあるマンゴやクリームのフレバーのコンビニエンスストアでの販売を禁止し、自身のウェブサイトのみで販売すると発表し、InstagramとFBを閉鎖しています。

上記以外のフレーバーである、タバコ・メンソール・ミントの3フレーバーは引き続きストアで購入できますが、現在FDAは、電子タバコを含む全てのタバコのメンソール味を販売禁止にする方向で動いていると伝えられています。

ここ1年ほど、街でもこのJuulを持った人が増えていて、私の自宅の近所でも、未成年の学生達が手に持っているのを見かけるので気になっていました。

『タバコのような害がない』というイメージで、気軽に吸い始める未成年者が多いようで、友達から借りたり、パーティで紹介されて、数回吸ったあと癖になり、自分で購入して毎日吸いはじめる人が多いようです。

学生時代に、興味本位でタバコやアルコールを試すことはいつの時代でもありすが、前述のようにJuulの気化されたニコチンは数秒で体内に吸収されるため、10代の体への影響が著しく、数回の使用で中毒性が高いことが大きな問題です。

Juul側は、未成年者をターゲットにした事実はなく、このような結果を招いて遺憾であると言っていますが、FDAでは、同社がSNSを通じて未成年者を対象にマーケティングしていた疑いがあるとしています。

そのデザイン性とフルーティなフレーバーで、『クール』『無害』というイメージを植え付けるブランディングと、SNSでのマーケティングがどのような結果をもたらすかは予想に難しくなかったはず。

現在企業価値が15ビリオンドルとも20ビリオンドルとも言われているJuulですが、この先どうなっていくか気になります。

今後は、身分証明を徹底して、21歳以下の未成年者には絶対に販売しないことを徹底し、成人の喫煙者に対する禁煙のステップとしてうまく活用できるように軌道修正していって欲しいです。


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