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ファスティングやクレンズの弊害

ニューヨークでは、数年前まで、ジュース、スムージー、ローフードが大ブームになっていましたが、今では一段落し、その付き合い方もすっかり変わりました。

以前は、ランチの代わりにグリーンジュースを飲んだり、ジュースファスティングとして、一定期間ジュースだけで過ごす人も多かったのですが、現在では健康的な食生活の一環として、無理なく毎日の生活に取り入れるようになったのです。

ジュースだけのクレンズは、消化器官を休ませて、酵素、ビタミン、ミネラルなどをダイレクトに摂取できるという利点はあるものの、果物を多く使用したジュースでは、糖分を摂りすぎてしまいますし

ファスティングやクレンズ中の空腹感や減退感、血糖値の上下による気分のムラもおこりやくなります

私も4〜5年前は、毎朝コールドプレスジュースを飲み、頻繁にジュースファスティングをしていました。

ジュースクレンズ中は老廃物も沢山排出しますし、生きた栄養素のおかげで肌もツヤツヤになりますが、運動や仕事をするエネルギーが維持出来なかったり、クレンズ後にリバウンドで食べ過ぎてしまったり

ライフスタイルとして取り入れるには注意点も多いように感じていました。

確かにファスティング後の爽快感は素晴らしく、気分もハイになるのですが、その後食べ過ぎてしまったり、ファスティングの時期が近づくと鬱気味になったりしていたのです。

あの頃は、定期的に行わないと体に老廃物が溜まってしまう!と思い込んでいましたが、体にはもちろん心にも大きな負担になっていたように思います。 

ニューヨークではクレンズの概念が変わった

そんな中、ニューヨークで注目を浴びるようになったのが、不要なものは省き、体が本当に必要とする栄養素をしっかり摂取するという「食べるクレンズ」です。

ジュースに代わって、野菜中心で、繊維も摂取できるスープによるクレンズ

さらに砂糖、小麦粉、乳製品、添加物などの不要な食材を排除した「クリーンイーティング」と呼ばれる野菜、果物、穀物、豆類、良質の油を中心とした食べるクレンズを、空腹を我慢しないクレンズとして取り入れるニューヨーカーが増えています。

私も今では、ジュースはたまに購入して飲む程度で、ファスティングもしていません。

朝食はプロテインパウダーを入れたグリーンスムージー、昼は卵、豆類、サーモンなどのタンパク質とキノアや玄米などのタンパク質、夜はスープ、グリルした野菜と魚など、バランスの取れた食事を心がけて、極端なダイエットは避けています。
 

日本でのジュースブームへの懸念


日本でもここ1、2年ジュースやローフードが流行っていますが、必要な栄養ををしっかり摂取せず、極端なファスティング、クレンズ、ローフードに偏った食生活で、糖分ばかりの食事になっている 人が少なくないように思います。

体に無理がある極端なファスティングやクレンズよりも、毎日の生活で負担なく取り入れられるサステナブル(持続可能)な健康的な食事の方が、心も体も安定してハッピーになりますよ。

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