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今や総額で製薬産業を超えるビジネスに発展したと言われるウェルネス産業。
特にアメリカで目を見張るのが、高級ジムやブティックフィットネスの急激な成長です。
NYでトレンドのブティックフィットネスとは
『ソウルサイクル(SoulCycle)』や『フライウィール(Flywheel)』といったスピニングを筆頭に、バレエ、HIIT、ブートキャンプなど、特定のクラスを提供するスタジオのこと。これらのスタジオは、マンハッタンやブルックリンの一頭地に位置し、ラグジュアリーな内装で、一時間前後のクラスが30ドル〜35ドルと割高です。ニューヨークでもこれらのスタジオに通うことはある種のステータスでもあります。
逆に言うと、そのステータス感を与えられる存在になれば、ビジネスとして成功とも言えます。
そんなフィットネス産業の成長を、ビジネスとプライベートエクイティ(PE)による投資の観点から捉えた本が、ブルーンバーグのニューヨーク支局長、ジェイソン・ケリー( Jason Kelly)氏による 『Sweat Equity: Inside the New Economy of Mind and Body』。
巨額ビジネス『Equinox』と『SoulCycle』
PEのフィットネス分野への投資は年々アグレッシブになっており、たとえば『SoulCycle』は2014年に大手高級ジムチェーンの『エクイノックス・Equinox』に売却されましたが、創設者二人は、それぞれ90ミリオンドル(約90億円)を手にしたと言われています。『Equinox』はニューヨークやLA、サンフランシスコなどで展開する高級ジムで、背後にはPEのLeonard Green & Partners.ついています。
さらに『SoulCycle』はIPOも近いと言われており、ブティックフィットネス初の株式上場になるかと注目を集める存在。『SoulCycle』は特に熱心な信者が多く、一日に2回クラスを取る人もいるほど。レディ・ガガは旅行中ですら『SoulCycle』のバイクを持っていくことで有名です。カリスマインストラクターによる煽りと音楽でアドレナリンを大量に出すクラスは『ソウルクレンジング』とも言われるほど。
加えて、ヨガスタジオなども次々とPEに売却されています。
今や、多額の資金を投じて、クールなブランドイメージを作ること、多数のスタジオを展開することは、フィットネスビジネスの成功に欠かせない鍵ですね。
私の周囲も、ほとんどが『Equnox』のメンバー。それに加えてブティックフィットネスでスピニングやヨガのクラスを取る人も少なくないので、フィットネスに費やす金額は毎月かなりの額です。
ちなみに『Equinox』の会費は月額200ドル以上で、ロッカー代を入れると毎月300ドルほど。それでも、単なる運動の場でなく、社交の場として、欠かせない場所と捉えており、そのための出費は惜しまない人が多いのです。
実際、ジムで出会いを探している女性は多いですね。
このジェイソン・ケリー氏による、今後のフィットネス&ウェルネス分野でのトレンド予想が面白かったので、次回ご紹介しようと思います。
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