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トリー・バーチのスポーツライン『トリー・スポーツ』

今月の18日に5番街にオープンしたトリー・バーチのスポーツラインTory Sport(トリー・スポーツ)。

ここ数年は、ハイエンドなワークアウトウェアがファッションのトレンドの目玉となっており、多くのデザイナーがワークアウトラインを手がける中、これほど大掛かりなワークアウトウェアラインの専門店をオープンしたのは、トリー・バーチが初めて。



テニスウェアから水着まで、 カラフルでフェミニンなラインの価格帯は20ドル(約2400円)のリストバンドから495ドル(約6万円)で、ワークアウトウェアとしては、高めの設定と言えるでしょう。

当然オンラインでの販売もしていますが、実店舗にこれほど力を入れた理由として、トリーは

『顧客と関係を深め、コミュニティを築くため。加えて、オンラインとオフラインが統合する場になり得る。』

と語っています。

実店舗を通じて、新たなコミュニティを築く

というコンセプトは、今アメリカのマーケティングとして見直されており、オンラインストアが実店舗を構えるパターンが増えています。

特に、最近は、こちらの記事でも紹介した『ブティックフィットネス』が大ブームになっており、ジムやクラスでソーシャライジングするのが、ニューヨーカーの日課の一つになっています。

そんなコミュニティから多くのビジネスチャンスが生まれる、ということに、多くの企業が目をつけはじめているのだと思います。

ネットからリアルへ

コスメサンプルのECサイト『Birch Box(バーチボックス)』も早々とネットからリアルの戦略を取り入れています。

birchboxさん(@birchbox)が投稿した写真 -



2009年に創設され、SNSを駆使してオンラインのコミュニティを築き上げ、ビジネスを拡大し続けるバーチボックスは、2015年にNYのSOHOに初の店舗をオープンしました。

実際に店を構えて情報発信することで、これまでの主なターゲットであったミレニアル世代のみならず、さらに多くの層にリーチすることを狙っているそう。

オープン当初から、ネットからリアルへの展開として様々なメディアで話題になっています。

店舗ではサンプルを試せるのはもちろんのこと、メイクアップ、ネイル、ヘアアレンジなどのサービスや、様々なワークショップを開催し、リアルなコミュニケーションを拡大しています。

 アマゾンも本屋をオープンする計画を発表していますが、『何を売るか』、だけでなく、『どううやって売るか』が非常に大事な時代。

その中でも『リアルな世界でコミュニケーションを築く』というマーケティングに、再度注目が集まっています。

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