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ちょうど今『ミドルエイジ・中年期』にいるのがジェネレーションXと呼ばれる世代。

1965年から1980年の間に生まれた世代で年齢にすると現在55歳から40歳です。


この世代は、初めて『女でも頑張れば何でも手に入る』と教えられた世代で、仕事か家庭か?ではなく仕事も家庭も!という価値観を持っています。

ジェネレーションXたちのミドルライフクライシス

このジェネレーションXのミドルライフクライシスの実態を描く『Why We Can't Sleep: Women's New Midlife Crisis』という興味深い本を読みました。



同書によると、ジェネレーションXはその前のブーマー世代と比べて、キャリアが安定せず、収入が低く、学費ローンなど借金を抱え、持ち家がなく、子供が学習障害や発達障害などを持つ割合が前の世代よりも高く、出産が遅いため育児・仕事・親の介護が重なりやすい。

加えて、美容技術の進化や意識の変化により、40代50代になっても若々しい外見を維持しなくてはならないというプレッシャーも強いといった背景もあります。

同書にも書かれていますが、『自分さえ頑張れば何でもできる。努力すれば全て手に入る』という固定観念があるため、逆に一つでも手にしていないと、自分が不完全で劣っていると思ってしまう。特にSNSの普及により、他人の”完璧”な人生が垣間見れてしまうだけに、よけいに自分と比べて落ち込む...というのも心理面で大きな影響を与えていると思います


この本を読んだあと、周囲の40代の女性たちと話をすると、『自分も含めて周囲でそれにあてはまらない人はいない』と口を揃えていました。

NYのジェネレーションXのリアルな悩み

私の周りは結婚をして子供がいる女性が多いので、悩みの対象は自身のキャリアや経済的な不安が中心です。

ある友人は、数年前まで写真家のエージェントとして大手事務所に所属していたものの、そこが潰れてしまい、自身のエージェンシーを起こしたものの、特に昨年から仕事が激減していることに加えて、コロナの影響でせっかく決まっていた仕事も延期になっている状態。幸い彼女のご主人はある著名なロックバンドの事務所でフルタイムで働いているため、毎月の給料と保険はあるものの、足りない分を補うために、亡くなっったお父様の遺産を毎月少しずつ取り崩しているとのこと。

「リセッションになったら遺産を頭金にしてアパートを購入したかったけど、このままでは生活費でどんどん目減りする...」と嘆いていました。

また別の友人は、二人目の子が生まれるまではインテリアデザイナーとして事務所に勤務していたものの、三人目を出産して以来フルタイムの仕事を離れて、今は三児の母。ベットカバーなどオリジナルの商品をオンラインで販売しているものの収入は安定しない状態。ご主人はフォトグラファーですが、もともと冬は仕事が少ないいことに加えて、一番忙しくなる春夏にコロナの影響で仕事ができなくなり、家賃も払えうことができず、失業保険と一時金が頼りという状態

三人目の知人は、育児と両立で大学でダンスを教えながらph.Dを取得中で多忙であるものの、ご主人は人気のレストランを3件経営しているためゆとりのある生活をしていて、2018年には何年も目をつけていたアパートにようやく空きがでて購入しリフォームも済ませて誰もが羨む生活をしていました。ところがコロナによりレストランは全て閉店となり従業員も解雇しなければならなくなってしまい、現在は政府の救済ローンを待っている最中でストレスがマックスと嘆いています。

マンハッタンやブルックリンでは家族で暮らす2ベットルームの場合で、月の住宅費はどんなに安くても3000ドル(30万円)を超えています。4月1日の時点でNYの約1/3の市民が家賃を支払っていないことが伝えられていますが、生活を圧迫している大きな要因の一つがNYの住宅費の高さ

例え持ち家だとしても、モーゲージの支払いは家賃と同様で、支払いが滞れば競売になることもありえます。

生活費に加えて、子供の学費や自身の老後の費用も考えなくてはならない世代にはきついです

とはいえ、コロナで打撃を受けているのは世界中どの世代にも共通すること。

2000年のドットコムバブル、2008年のファイナンシャルクライシス...など10年前後のスパンでリセッションがやってきて、また回復するのは経済の法則でもあり、個人の力でコントロールできることではありません。

個人的にも今後の仕事の動向への不安はありますが、1日1日できることをして、心を安定させて過ごすしかないですね。

そしてミドルエイジでリセッションに入ってつくづく感じるのは、心身の健康を保つことの大切さです

心が健康でなければ気力が出ませんし、体の健康がなければそれこそ何もできません。

外出禁止から1ヶ月が過ぎ、家にこもっての生活で心を安定させて過ごすためには、良いルーティンを築くことと、自分をケアする時間をとることの大切さを実感しています。

今の楽しみは、夜子供達が寝た後にお風呂に入りながらオーディオブックを聴く時間です。上記でご紹介した『Why We Can't Sleep: Women's New Midlife Crisis』もオーディブルのオーディオブックで聴きました。

時間がないと言いながらも月に2冊は洋書を読んでいる(聴いている)のはオーディブル
のおかげです。テレビと違って目を閉じながらでも楽しめるのでリラックスできます。紙の本も大好きなのですが、寝る前に読んだとしても10分で寝てしまい全然進みません

子供向けの無料の英語の本も充実しているので日中は子供に聴かせて、夜はお風呂に入りながら自分の本を聴いてます。今なら無料体験できます。こちらからチェックしてみてください。

オーディブルの良いところは、本が自分にあっていないと感じた場合は、返品・交換もできるところ。英語の勉強もかねて気になっていた洋書を聴いてみるのもおすすめです。興味がある方は『Why We Can't Sleep: Women's New Midlife Crisis』もオーディブルで試してみてください。またおすすめの本もご紹介しますね。

こんな時だからこそ、ミドルクラスであるか否かにかかわらず、自分と家族の健康を第一にしつつ、リラックスしたり楽しめる時間を作って大変な時を乗り切っていきましょう

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